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バリアフリー法をご存知でしょうか?
5~6年ぐらい前に買った本です。
当時障碍者施設のリフォームを担当していた時に法律が絡む事が多かったので勉強の為、買いました。
ここに書いてあるのは、車いすが通る為の有効開口扉厚が入らない開口部、これが80センチと言われています。ただ今の車いすはスマートにはなっているので、有効開口80センチなくてもそれに近いぐらいあれば大丈夫です。そのほかアプローチW120センチ、スロープ勾配は1/12です。高さ10センチであればその長さ120センチという事です。ただ施設によっては1/15を希望している所もあります。念入りな打ち合わせを。ちなみにトイレ等に手摺を設けたいときの高さも決まりがあり、75~80センチと言われています。こちらも取付時確認は必要です。このような知識を持っているとお客様に質問されたときにすぐ答えられますし、現調も時間がかからずに済みます。
最後に一番難しいのは消防法です。消防検査に引っかかると取付たものは何百万、何千万の工事でも即座に撤去になります。赤字工事になります。それは人の命がかかっているからです。
自分が失敗しそうになった工事が、障害者が容易に逃走できないようフェンスを立てる工事をしました。消防検査もありました。その時に「無窓階」にあたるのでは?となりました。「無窓階」とは、火災時消防隊員が容易に救助できるようになっていない事です。ようは窓のない階です。幸い、停電時にドアが解錠できるように工事をしたので、法律に引っかからないとなりました。
リフォームでも法律は絡むものです。元請けはそれを全責任を負っているので、常に勉強は必要になると思った瞬間でした。