現場日記
物置のスロープ工事です。
息子様よりお母様が電動自転車を購入したが、高齢の為、今の段差やスロープでは自転車を入れるのは大変とのことで、新たにスロープを作りたいとの依頼でした。
スロープといえば、より頑丈なもので作りたいと思い、コンクリートの打設を提案致しました。
安いからと屋外に木でスロープを作るのは、後々、腐ってしまいます。
コンクリートを打設をする場合の注意点として、先端部は既存土間に50㎜程度は斫って入れなければ、先端部欠けてしまう恐れがあります。
施工ではワイヤーメッシュも入れ、より強度にしています。
スロープの長さは意味合いがあり、建築基準法では1/8以下、バリアフリー法では1/12以下、車椅子が自走する場合は1/15以下と定められています。
自分が障害者施設のリフォームをしていた時に、1/10の勾配でよく指示され、スロープを作っていたので、コンクリートのスロープを1/10の長さ(H180の物置基礎に対して、)L1800で提案しました。
息子様も「車も駐車できるし、この長さぐらいがちょうどいいかも知れません」との事で、この長さで了解してくれました。
この様にスロープを作るにも一つ一つの意味合いがあり、工程があると言う事です。
また使用するコンクリート強度も公共の工事をすると、厳しく言われることもあります。
(歩行するぐらいではだいたい強度18Nぐらい、駐車場とかなると24Nや27Nとなってきます。)
今後、スロープを作りたいとか相談されたい方に、少しでも参考になればと掲載させて頂きました。
施工前
施工中
施工後